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試験管の中と外

『つばめ飛ぶ』では、実際の松本千香さんの抱える孤独をめぐる物語と、薬師としてのつばめさんの抱える孤独の話が同時進行するという、かなりあほな構造に挑戦しました。


薬師としてのつばめさんは、試験管の外から中の分子構造を見極めることで、魔力による化学反応を起こします。その結果、病を癒す薬を作ることができますが、化学反応を起こす際に孤独を感じることに気がついてしまいます。

個人としての松本千香さんは、地球と作中世界、どちらの世界にも本当の意味で属せない孤独な人間だからこそ、他人の抱える悩みの本質をいち早く見つける能力を持っていますが、本人はそれに気がついていません(プロトーエの悩みを聞くシーンなどでは、その能力が、本人が気づかないうちに使われています)。

千香さんは、試験管の中には絶対に入ることができないし、世界の中にも、本当の意味で入ることは絶対にできません。そのかわりに、彼女には「外から見ることで、把握し癒す→悩みを言い表す、他人を癒す薬を作る、または毒を分解する」という才能が与えられています。その「外から見ることで癒す」という能力が初めて本格始動したのが、ボス戦前後の、百万の抱える問題を言い表すことで百万を精神的に救うイベントということにしています。


もちろん、試験管の外の現実世界で、その「見る→癒す」という力を使うのは、薬を作るのとは段違いに難しい行為です。百万のケースは、その点で幸運なケースでした(百万は、亡き自分の孫娘に千香さんを重ねたでしょうから、千香さんの言葉を受け入れやすかったのでしょう)。でも、千香さんは、すこしでもその能力が人の役に立つように、仲間に守られながら、一歩一歩頑張っていくのだろうなと思っています。


というわけで、『つばめ飛ぶ』のストーリーを考えた思考経路の説明シリーズ、めでたく完結です。ストーリーをどう作るかという解説って意外とないので、書いてみました。連想をつなげてたどっていくだけで、ここまで混雑したストーリーも出来るという、症例というか他山の石というか何というか、として読んで下さればうれしいです。
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